ケヤキ無垢一枚板看板約w390×h1750。厚みも十分で立派な手書き文字看板です。15年近く経過しているようで材の表面と直接書かれた墨文字に劣化が見られます。
材の中でも特にケヤキ材は製材後に長い間かけ狂いが生じてゆきます。製作された際にしっかりと乾燥した良い材が使われていました。問題になる程の大きな反りやわぐみは見られません。
かすれてきた文字をトレースしデータを作成します。板に直接筆で書かれたものでしたが消えてしまった部分はなくしっかりと再現できそうです。同時進行で、看板の表面を切削して屋外耐候性に優れた防腐防虫保護塗料でしっかり木質保護の下処理を行います。木材である以上長年で劣化はしてゆきますが自然な味わいが増すことの方が大事と考えております。メンテナンスで上塗りも可能な塗装です。
元と同じサイズでの文字彫刻加工。蒲鉾彫りに艶有黒で仕上げています。
修繕、彫刻完了。全く新しい看板のようになりました。
古くなった木製看板や扁額の修復・修繕をお考えの方、文字が消えてしまう前に是非一度ご相談下さい。擦れて消えてしまった文字はどうにもなりませんから。文字を新しい材に再現する事も可能ですしもちろん木材の状態が良ければ今回のように切削して使用できます。